どっちを選ぶ?モール型ECと独立型ECの特徴・メリット・費用を解説
公開日:2025年3月12日

目次
ECサイトの運用形態
ECサイト(電子商取引サイト)の運用には、大きく分けて「モール型」と「独立型」の2つの形態があります。
- モール型ECサイト
- 独立型ECサイト
このページではそれぞれの特徴やメリット・デメリットを解説します。
モール型ECサイト
モール型は、楽天市場、Amazon、Yahoo!ショッピングなどに代表される大手ECモールに出店する形態です。

モール型ECサイトの特徴
モール自体に知名度があるため集客力が高く、システムも整備されているため運営が簡単という点が最大の特徴です。
- 集客力が高く、開店直後から多くのユーザーにリーチ可能
- モール独自のキャンペーンやポイント制度の活用で購買促進
- システムはモール側が提供するため、運営の手間が少ない
モール型ECサイト費用の相場
モール型ECサイトの費用相場は、初期費用0円〜数万円、月額費用数千円〜数万円程度。加えて、売上の数%の販売手数料が発生し、必要に応じて広告費もかかります。
- 初期費用: 0円〜数万円(モールによる)
- 月額費用: 数千円〜数万円程度(プランにより異なる)
- 販売手数料: 売上の数%(モールにより異なる)
モール型ECサイトのメリット
集客力が高く、モールの知名度やキャンペーンを活用できるため、開店直後から売上を期待できます。システムやセキュリティも整備されており、運営の手間が少ないこともメリットと言えます。
- 集客しやすく、売上が立ちやすい
- モールの知名度を活用できる
- システムやセキュリティ面の負担が少ない
モール型ECサイトのデメリット
販売手数料がかかるため利益率が低くなりやすいです。また、価格競争に巻き込まれやすく、さまざまな面でモールのルールに従わなくてはなりません。
ページのデザインもモール共通のものになるため、オリジナリティを訴求したりブランディングすることは難しいという点にも注意が必要です。
- 販売手数料がかかるため、利益率が低くなることがある
- ブランディングが難しく、価格競争になりやすい
- モール側のルールに従う必要がある
独立型ECサイト
独立型EC型は、EC機能を持たせたウェブサイトを新しく構築する形態です。
独立型EC型の中でもShopify、BASE、カラーミーショップなどのEC構築サービスを利用する場合と、独自にECサイトをゼロから構築する場合の2通りの方法があります。

独立型ECサイトの特徴
独立型ECサイトの特徴はデザインや機能の自由度が高く、ブランディングしやすいという点です。
また費用面でも、モール型と比べてイニシャルコスト・ランニングコストを少なく抑えやすい傾向にあります。
一方、集客は自力で行う必要があるため売上が立つまでに時間を要します。
- 自社のブランディングがしやすい
- デザインや機能の自由度が高い
- イニシャルコスト・ランニングコストを少なく抑えられる
独立型ECサイトの費用の相場
初期費用や月額費用が無料のEC構築サービスを利用すれば決済手数料のみでECサイトの運用が可能です。
一方で独自のECサイトをゼロから構築する場合は、システム開発費として数十万~数百万円もの費用が掛かります。(外部サービスに対する決済手数料は発生しませんが、クレジット決済を利用する場合の手数料は必要になります)
- 初期費用: 0円〜数百万円(EC構築サービス利用か、独自構築かによる)
- 月額費用: 0円〜5万円(ECサービス利用料、サーバー代など)
- 販売手数料: 0円〜数%(EC構築サービス利用か、独自構築かによる)
独立型ECサイトのメリット
独立型ECサイトは、デザインや機能の自由度が高く、自社ブランドの世界観を反映しやすい点が魅力です。販売手数料が少なく利益率を確保しやすい点も大きなメリットです。
- 自社ブランドの世界観を表現しやすい
- 利益率が高く、手数料負担が少ない
独立型ECサイトのデメリット
独立型ECサイトは、集客を自力で行う必要があり、SEO(Search Engine Optimization)や広告運用の知識が求められます。さらに、サイト構築やシステム管理、セキュリティ対策などの運営負担が大きい点がデメリットです。
- 集客は自力で行う必要がある(SEOや広告運用が必須)
- サイト構築や運営のスキルが求められる
- セキュリティ対策やシステム管理が必要
モール型と独立型EC型の比較表
モール型と独立型EC型の比較を表にまとめました。
項目 | モール型 | 独立型 |
---|---|---|
集客力 | 高い | 自力で行う |
初期費用 | 0円〜数万円 | 0円~数百万円 |
月額費用 | 数千円〜数万円程度 | 0円〜数万円 |
販売手数料 | 数% | 0円~数% |
ブランディング | 難しい | しやすい |
まとめ
モール型は「早く売上を立てたい」「運営の手間を減らしたい」場合に向いています。
一方、独立型EC型は「ブランド価値を高めたい」「イニシャルコスト・ランニングコストを抑えて長期的に利益率を重視したい」場合に最適です。
ビジネスの方向性やリソースに合わせて、最適な運用形態を選びましょう。